ストーリー03:東西の文化とモノの交差点
下仁田町は東西に流れるかぶら川の谷あいにあります。武州・上州と信州を結ぶ「下仁田の道」は、石器時代には信州産黒曜石の通り道でした。近世以降には信州の米、南牧の砥石や下仁田の名産の麻、絹、紙、石灰も運ばれました。
特産のねぎとこんにゃくもまた、往来の人びとに愛されてきました。
本宿(宿場町)
本庄から軽井沢に抜ける主要な道中にあった宿場町。
現在でも集落一帯に、当時のおもかげを感じさせる見事な建物が立ち並んでいます。
関東で唯一見える中央構造線(川井の断層)
まちなかなる諏訪神社対岸の河床には、日本列島を東西に横切る中央構造線(大断層)がみられます。この影響で、かぶら川の谷が東西にできました。
馬山丘陵
馬山地区には2面の段丘地形がみられます。
上位段丘には、原始時代の遺跡が多く確認されており、戦国時代には山城も築かれました。段丘面の遺跡からは、各地の石材の石器が見つかっており、古くから交流がさかんだったことが伺えます
段丘面は、特産品「下仁田ねぎ」の一大産地になっています。
下仁田あじさい園
馬山丘陵の段丘崖を利用したあじさい園。6月中旬~7月上旬にあじさい祭りを開催、あじさい園からは、西上州の山並みが見渡せます。
古くからの流通で栄えた人たちの文化
こんにゃく製粉工場
下仁田の谷地形は水車を利用したこんにゃく製粉に適していました。
電力に代わった現在でも、全国有数のこんにゃく製粉加工地として各地のこんにゃく芋が集まります。
すき焼き
特産の下仁田ねぎ、こんにゃく、しいたけを使ったすき焼きは極上のご当地グルメです。すき焼きをはじめ、外食文化が古くから根付く下仁田には飲食店がたくさんあり、美味しい下仁田グルメを満喫できます。
関東の駅100選 上信電鉄下仁田駅
高崎-下仁田を結ぶ上信電鉄の終着駅。明治30(1897)年に豊富な資源を運び出すための貨物車両として鉄道が開通しました。
関東の駅百選にも選ばれた昔ながらの駅舎が特徴です。
諏訪神社
豪華な社殿で、柱や梁には立派な彫刻が見られます。
秋の例大祭は天保年間から続く歴史があり、神輿や山車が練り歩く盛大なものです。