
下仁田の中心市街地から見える山並みは、昔話に描かれたようなボコボコした形で地元では「根なし山」とよばれています。日本の地質100選にも選ばれた「根なし山(クリッペ)」は、アジア大陸東縁にあった岩石が太平洋側にのし上げて移動したものです。
この周辺には海洋でできた良質の石灰岩もあり、古くから人々の生活に利用されました。また、山沿いの石混じりの土地は、こんにゃく栽培の適地でした。

大地の大移動の痕跡
跡倉クリッペのすべり面
上の地層が動いてきたときの境目です。岩盤が移動したときに、岩盤がこすれたようすがみられます。
大桑原のしゅう曲
宮室の逆転層
大きな力を受けて地層が上下さかさまになっている様子を見ることができます。逆転した部分では、当時の海底面にできた生物の這い跡なども見ることができます。
蒔田不動の滝
くりっぺをつくる岩の一つ、下仁田最古のかこう岩類(みかげ石のなかま)が落差40mの滝をつくっています。
そばには不動明王がまつられた不動尊があります。
根なし山の地盤をつくる岩
根なし山を作る地盤は大昔の海の底でできた地層が海洋プレートによって大陸側に押し付けられ、隆起したものです。

青岩公園
大昔の海底火山の噴出物でできた緑色の岩畳が特徴の公園。
かぶら川と南牧川の合流点で、川原では色とりどりでたくさんの種類の石がみられます。
白石石灰白艶華工場
石灰岩から炭酸カルシウムをつくる工場です。
石灰岩は大昔のサンゴ礁の名残です。
※現在、下仁田で採掘はしていません。外観からの見学のみで、工場内には入れません。