下鎌田遺跡の耳飾りについて新しい研究成果がありました
1987-90年に下鎌田遺跡(現:下仁田インターチェンジ)で発掘された出土遺物のうち、現在、下仁田町歴史館に展示されている「玦状(けつじょう)耳飾(写真)」について次のことが明らかになったので記者発表を行いました。 |
〇成果1
下鎌田遺跡出土品の玦状(けつじょう)耳飾の石材が国外産のものである可能性が高いことが分かりました。
〇成果2
台湾中央研究院の 飯塚義之博士が、蛍光x線分析を行って、耳飾りの石材が鉄をほとんど含まない透閃石ネフライトであるこことがわかりました。この石材は、鉄の量が少なく、朝鮮半島か中国などのアジア大陸産と推定されました。
〇成果3
耳飾りの詳細な成分分析はこれまで行われておらず、アジア大陸からの渡来品が確認された第1例となる可能性があります。
今回の成果の詳しい報告は、下仁田町自然史館研究報告5号(2020年3月発行)の中村・飯塚(2020)「下鎌田遺跡の?状耳飾の蛍光 X 線分析とその再評価」に掲載されています。
展示物は下仁田町歴史館に展示されていますので、実物をぜひご覧ください。
問い合わせ先
下仁田町自然史館
TEL:0274-70-3070(水曜 休館日)
下仁田町自然史館
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